1.70歳からは海外旅行傷害保険の掛け金が上がりますが無料にできます

海外での事故や病気になる確率は、高齢になればなるほど高まり、高額医療費用事故*を年代別で見ると、シニア層(65歳以上)が半数弱を占めています。このため三井住友海上のとAIG損保は70歳から契約できなくなっています。幸いジェイアイ傷害火災は99歳まで契約できますが保険料が高くなります。

ジェイアイ保険 60歳から69歳 70歳から79歳
保険料 4400円 7150円
障害死亡 3000万円 1000万円
後遺障害 3000万円 1000万円
疾病死亡 1000万円 1000万円
障害治療費用 5000万円 5000万円
疾病治療費用 5000万円 5000万円
緊急歯科治療 10万円 10万円
賠償責任 1億円 1億円
救援者費用 5000万円 5000万円
携行品障害 30万円 30万円
航空機手荷物 1万円 1万円
 弁護士費用  100万円 100万円
 テロ等対策  一日1万円 一日1万円

無料にする方法、それはクレジットカードの付帯保険の利用です。

付帯保険の保険金はクレジットカードにより異なります。付帯保険がないものもありますのでこの際ご自分のクレジットカードを見直しましょう。なお、おすすめのカードは以下の通りです。

カード名 楽天カード エポスカード ビックカメラSuica
年会費 無料 無料 年1回利用で無料
付帯条件 利用付帯 自動付帯 自動付帯
障害死亡 2000万円 500万円 500万円
後遺障害 2000万円 500万円 500万円
疾病死亡 0円 0円 0円
障害治療費用 200万円 200万円 50万円
疾病治療費用 200万円 270万円 50万円
賠償責任 2000万円 2000万円  0円
救援者費用 200万円 100万円  0円
携行品障害 20万円 20万円  0円

利用付帯:旅行費用の支払いや空港までの乗り物代をカードで支払うことで保険がかかる
自動付帯:なにもしなくても自動的に保険がかかる

1)クレジットカードの付帯保険は「疾病死亡」はカバーされません
2)傷害死亡・後遺障害は複数のカードを持っていても保険金は加算されず一番大きな保険金が適応されます。
3)障害死亡・後遺障害以外は複数のカードが合算適応されますので、上記3枚のカードをもっていると傷害治療費用450万円・疾病治療費用520万円となり、軽いけがや病気でしたら十分かと思います。ただし重傷・重病(特に米国ない)だと不足する場合があるかと思います。

なお、年会費が有料(年11000円)になりますが楽天プレミアムカードにすると
1)障害死亡・後遺障害は5000万円、障害・疾病治療費用は300万円、賠償責任は3000万円、携行品障害は50万円となり
2)世界148カ国600以上の都市や地域で1,300カ所以上の空港ラウンジが無料で利用できます。
3)上級カードですが審査はそれほど厳しくないようです。

2.両替はクレジットカードの海外キャッシングサービスを利用する

成田空港などの日本の銀行や現地の空港・ホテル・両替店で両替する方が多いと思いますが、日本の銀行ATMから現金を引き出すように、海外の空港や市内のいたるところにある銀行ATMから簡単な操作で現地通貨を引き出す海外キャッシングは、必要な分を少しづつ両替えでき、パスポートの提示が不要で、レートも一番良いのでおすすめです。

台湾ドルで比較してみました(2019年12月)

両替箇所 レート TWD JYE
成田空港内の銀行 4.1円 5000 20500
台北桃園空港内の銀行 3.8円 5000 19000
台北桃園空港内のATMで海外キャッシング(繰り上げ返済) 3.7円 5000 18483

海外キャッシングの金額は①銀行間レートに基づく金額+ATM利用料+②クレジットカードのキャッシング利息+③繰り上げ返済振込料、の合計になります。利息は、基本的に利用した日の翌月末に自動返済となっていますので、最大60日間分(年間18%なので60日間で3%)になります。従って今回は自動返済にまかせた場合の利息は最大546円となるところですが、繰り上げ返済を行うことで利息を7日分(71円)に抑えることができました。この結果18192円+71円+220円=18483円(レート3.7円)とすることができました。

海外キャッシングのレートを良くするコツは、翌月末の自動返済を待たずに利用金額が確定次第「繰り上げ返済」することです。その方法はカード会社により異なります。分かりにくいカード会社が多いようですが、カード会社のサービスデスクに電話して聞く方法が一般的です(電話番号はクレジットカードの裏面に記載されています)。「振込銀行口座」と「振込額」を確認して翌日までに振り込めば終了です。

海外キャッシングの利用方法案内
VISAカード
MASTERカード
JCBカード
繰り上げ返済の方法

3.スマホはプリペイドSIMを利用する

海外でスマホでインターネットを利用する方法には次の方法があります

パケット従量制 ドコモ・AU・ソフトバンクの携帯電話(スマホ)はそのまま海外で使用できる(国際ローミング)ただし極めて高額の料金(パケット利用料)が請求される
パケット定額制 高額請求を避けるため、ドコモ・AU・ソフトバンクには「パケホーダイ」などの名称で定額(一日2980円)で利用できるサービスがある
フリーWiFi 宿泊ホテル・喫茶店・空港・特定観光スポット(例:カラカウア通り)などで利用できる無料のWiFiサービス。IDとパスワードを取得して利用する。利用でき場所や利用可能時間が限られているのがデメリット
海外WiFiレンタル 日本の空港などでWiFiルーター(無線LAN)をレンタルして海外でスマホに無線接続して利用する。利用する国・データ容量・会社により異なるがパケット定額制(データ無制限、一日2980円)よりは安く(例:ハワイ・1日500MBで1日1000円前後)簡単な設定で、どこでも利用できるのがメリット
プリペイドSIM 海外の通信会社のプリペイドSIM(前払い式通信カード)を購入しスマホに挿して使用する。料金は非常に安く(例:ハワイ・データ無制限・7日間で2150円)インターネットだけではなくアメリカ国内通話の発/ 着信が無料で、ルーターなどの機器なしでどこでも利用できるのがメリット
eSIM

アップルの最新スマホ(i-Pone XS以降の機種)で利用できる方式、プリペイドSIMの購入が不要で通信業者の通信プランをネットで購入して利用する。プリペイドSIMに比べ少し料金が高い(例:ハワイ:2GB・無料通話1,000分・21日間・30ドル)

一番簡単で手間がかからないなのは「パケット定額制」ですが1日2980円(ハワイ5日間で14900円)もかかります。そこでハワイ6日間で1日500MBが6000円ほどと料金が手頃な「海外WiFiレンタル」が一般化しています(例:イモトのWiFi)。

しかし設定に少し手間がかかりますが最も低価格で国内電話もかけられるのが「プリペイドSIM」です

1.訪問国の到着空港や市内の現地電話会社の店舗に立ち寄る
        
  例:中華電信(台湾桃園空港内支店、入国出口を出てMRT駅に行く途中にある)
2.プランを選んで(データ量、通話量、有効日数)「プリペイドSIM」を購入する
      
3.店員に設定を依頼する(スマホにプリペイドSIMを挿しアクティベーションをしてもらう)
4.日本で購入できる場合があるが(①ネットで購入し宅配で届く②日本の空港で購入する)少し価格が高くなるのと設定(スマホにプリペイドSIMを挿しアクティベーションする)を自分でしなければならないデメリットがありますが、事前に準備でき現地で店舗を探す必要がないのはメリットです。