新型コロナの世界的に蔓延により2年間半にわたり海外旅行に行けない日々が続きましたが、世界的な規制緩和が進み、日本も6月からだいぶ緩和したことから、欧米オセアニアなどの主要国へは多少煩雑な手続きや費用がかかりますが、自由に旅行できるようになりました。
1.出国手続き
欧米オセアニアなどの主要国では、日本の自治体発行のワクチン接種証明書があればOKで、入国前PCR検査の陰性証明や現地での隔離は不要、になっています。しかし残念ながらアジアはまだ規制が厳しい国が大半です。詳細は渡航先国の最新情報をご確認下さい(方面をクリックすると詳細情報が表示されます)
北中米 |
アメリカ(ハワイ)、カナダ:ワクチン接種証明書のみ必要(陰性証明不要、現地での隔離不要) |
ヨーロッパ |
英国、イタリア、スイス、ドイツなど:全て不要(ワクチン接種証明書不要、陰性証明不要、現地での隔離不要) |
アジア |
タイ、フィリピン:ワクチン接種証明書又は陰性証明必要、現地での隔離不要 |
オセアニア |
オーストラリア:全て不要(ワクチン接種証明書不要、陰性証明不要、現地での隔離不要) |
ワクチン接種証明書
ワクチンの接種を受けた自治体に申し込むと無料で作ってくれます
例:川口市 https://www.city.kawaguchi.lg.jp/soshiki/01090/015/35486.html)
入国アプリ
国により専用のアプリで事前登録を行い、送られたQRコードを入国時に提示する必要があります。
例:スペイン SpTH(Spain Travel Health Pass)
2.入国手続き
国によりますが、通常の入国手続き(入国審査、税関審査)にワクチン接種証明などをチェックする手続きが加わるだけでスムーズに入国できます。
例:スペイン 入国審査の後、荷物のピックアップの前に入国アプリのQRコードチェックがありました。
3.入国後
国によりますが、ほとんど制約がなく普通に旅行できます。
例:スペイン 屋外や店内ではマスク着用の義務はありません。しかし交通機関(航空機、鉄道、バス、タクシー)の中ではマスク着用が義務化されているようで全員が着用していました)

マドリッドのメルカド(市場)です。誰もマスクをしていません。

バレンシアの地下鉄です。全員マスクをしています。
4.帰国
渡航先国別に3つのカテゴリー(青・黄・赤)に分類され、青(欧・米・オセアニア・他)であれば到着時検査や帰国後待機は不要になり、出国前検査の陰性証明書のみ必要となりました(黄であれあワクチン接種証明書も必要です)
出国前検査
出国72時間以内に受けた検査の陰性証明、原則的に日本政府指定の書式でなければなりません。そこでどこで検査を受けたら良いかが問題となります。
例1:スペイン 大使館推薦のマドリッド空港内クリニックで14時に検査を受け(89ユーロ:約13000円)夜に証明書が届きました。
ハワイでは日本語対応の検査機関が多くワイキキやアラモアナSC内にあり便利です
例2:https://www.lealeaweb.com/pcr
日本入国アプリ(MySOS)の登録
日本入国手続きをスムースに行うためファーストトラックと言う制度が始まり、そのためにMySOSというアプリが導入されました。日本入国6時間前までに登録しOKなるとスマホの画面が青に変わり承認のQRコードが届きます。
例:スペイン 14:00に検査を受け、夜に陰性証明が届いたのでスマホにMySOSをインストールして登録を行いました。帰国時の便名と座席番号、日本の住所と電話番号、帰国誓約書、検査陰性証明書をスマホで入力するのは結構たいへんです。帰国便の座席番号も必要なのでオンラインチェックインを行いました(空港でチェックインしてから入力することも可能です)。翌朝スマホを確認したところ画面が青に変わっていました。
帰国便チェックイン
通常のチェックインと基本は変わりませんがパスポートの他に検査陰性証明書の提示が必要です。検査陰性証明書のチェックでOKにならないとチェックインできず帰国できなくなります。
例:スペイン 航空会社からは出発の3時間前にチェックインするようにとの案内がありました。空港カウンターではパスポートと検査陰性証明書を提示しチェックイン完了、その後の出国手続きではパスポートと搭乗券の提示のみで通常通りでした。
日本入国手続き
飛行機を降りると係員がスマホの色別(青・黄・赤)に分け、色別の紙を渡します。その後仕切られた列に沿って検疫ブースまで歩きます。
検疫ブースでスマホの画面を見せQRコードを読み込みOKなら通過です。列の長さによりますが審査自体は1分もかかりません。
その後の入国審査と税関審査は通常通りです。今回は成田18:35着の便でしたが他の到着便が多くなかったこともあり飛行機から降りて税関を通過するまで30分ほどと極めてスムースでした。
まとめ
入国アプリの登録や帰国前検査の受診と証明書の確保などの手間と経費が増えましたが、欧米オセアニアと一部のアジアの国へは行けるようになりました。皆さん!さあ、海外旅行に行きましょう
注:この情報は2022.07.09現在のものです。新型コロナの状況と各国の規制状況は日々変動しています。実際に旅行にいかれる際は最新情報をご確認ください。