新型コロナビールスが蔓延する直前の2019年12月に友人と5人で2泊3日の台湾旅行に行ってきました。エアーはLCC、ホテルは4星、台湾B級グルメ、観光は十份・九份を含む定番コース、予算はひとり5万3千円でした。

成田から台北へ

スクート航空は機材はBoing787、座席は3+4+3の10列で足元の広さも普通、トイレもきれいで座席にテレビがないことを除けば通常の航空会社とあまり変わりませんでした。台北(桃園)空港から台北市内へはMRT高速鉄道で40分、地下鉄板南線で忠孝教化駅まで行き駅前のホテルにチェクインしました。

臨江街夜市

北には夜市が数多くあります。最も有名で大きな士林夜市はかなり観光的だということで、台湾の知人にコンパクトで観光客があまり行かない臨江街夜市へ案内してもらいました。雑貨店や食堂が並び地元の人でにぎわっていました。メインストリートを端まで散策し、焼き餃子の屋台でおにぎりのような巨大な焼き餃子を買い、隣のファミマでビールを買ってから、野外テーブルのある屋台でシジミなどのつまみを頼み、買ってきた焼き餃子とビールも並べ、台北の庶民の味を堪能しました。

故宮博物院

フランスのルーブル、アメリカのメトロポリタン、ロシアのエルミタージュと並んで世界四大博物館の1つにも数えられている故宮博物院は台北松山空港の先の山の上にあります。1階でチケットを購入し有名な文物を中心に見学しました。
まずは白菜を模した「翠玉白菜」です。一番人気で混んでいますが団体と団体の間に空いた瞬間がありじっくりみることができました。もう一つの名物「肉形石」は残念ながら嘉義県の故宮博物院南部院区に行っており見ることができませんでした。
次に「彫象牙透花雲龍紋套球 」を見ました。1本の象牙から21層の球体を掘り出したもので、どうやって作ったのか想像もできない超絶技巧です
陶器フロアーでは白磁、青磁、青花、三彩、五彩などの名品が並び素人目にも素晴らしいと思いました。
書画は特別展「以文会友」を見ました。君子の交友の宴をテーマにしたものでした。その中に李白の「春夜宴桃李園序」があり「光陰者百代之過客(光陰は百代の過客なり)」という、松尾芭蕉の奥の細道の冒頭「月日は百代の過客にして…」の原典を発見し感激しました。

一行目の最後から二行目にかけ「光陰者百代之過客」とあります

 

小籠包の昼食

故宮博物院からバスで士林駅、MRTで中山まで行き、駅前の誠品南西店4Fにある小籠包カフェ「金品茶語」に行きました。写真入りのメニューに水性ペンでオーダーを直接書き込む方式で言葉が分からなくても注文しやすく便利でした。小籠包も美味しく良い昼食でした。

昼食後、事前手配のジャンボタクシーで十份に向かいました。十份は日本統治時代に炭鉱開発のために引かれた鉄道「平溪線」の村です。あいにくの雨でしたが団体客でごった返していました。皆さん目的は天燈上げです。線路を挟んで土産店が密集し、線路上では次々と天燈(ランタン)が上げられていました。料金は200TWD(約800円)、ランタンの四面に願い事を筆で書き、店員の案内で線路上でランタンに火を点けて飛ばします。店員が写真や動画を撮ってくれました。

次に九份に向かいました、十份から1時間、瑞芳の街を抜け山道を登ると九份に着きました。雨はますます強くなりました。メインストリートの基山街は完全なアーケードになっておらず傘をさしての散策です。ここも十份同様観光客でごった返していました。左右に土産店やお菓子店などが並び大変な賑わいです。展望台に行くと、あいにくのお天気で海は見えませんが霧がかかったようでノスタルジックな眺めでした。有名な茶藝館「九份茶坊」に行くと30分待ちとのことでしたが姉妹館の「水心月茶房」は空いているということで案内してもらいました。基山街の雑踏とは対極の落ち着いた茶房で中国茶をいただきながらのんびりとした時間を楽しみました。

「水心月茶房」から少し歩くと豎崎路の階段の下に出ました。九份を代表する撮影スポットです。階段の左右に茶房が並びちょうちんが揺れる正に「千と千尋」の世界です。

台湾料理の夕食

九份から1時間半、台北の住宅街にある「 金蓬萊遵古台菜餐廳」に行きました。ミシュラン一つ星に輝く台湾料理店です。「旅サラダ」と言うテレビ番組で知り是非行ってみたいと思いJCBで予約してもらいました。決して豪華なお店ではありませんが味は絶品、料金もリーズナブル(一人4000円ほど)で大満足でした。

龍山寺

台北最強のパワースポットと言われる龍山寺にお参りの行きました。午前9時以前に到着したので朝のお勤めの最中でした。多くの信者の方々が歌のようなお経をとなえていました。お寺の方からお線香をいただきお参りの方法を教わりました。お寺は「前殿」「本殿」「後殿」の三つに別れ、それぞれで三拝するのだそうです。興味深いのは「前殿」と「本殿」には仏像が安置されているが「後殿」には19の神様が安置されており、「前殿」と「本殿」は仏教、「後殿」は道教の寺だということです。

ホテルに戻って荷物をピックアップし、オークラホテル経由(パイナップルケーキを購入)台北駅からMRTで空港に向かい、無事スクート航空で帰国しました。これにて台湾観光終了、楽しい旅行でした。

動画にまとめてありますのでご覧ください。

 

 
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