世界自然遺産の小笠原諸島、父島に行ってきました。

  2月中旬に、東京竹芝桟橋から小笠原諸島の父島に向け11時時に出航しました。折しも新型コロナウィルスが流行り始めの時期で、乗船手続き後に全員の検温があり、マスクを配布されての上船。小笠原海運の“おがさわら丸”は1100トンの8層で、旅客定員は892名の貨客船。(島民の生活用品なども運んでます)
船の中は、各層にシャワールームや、レストラン、展望ラウンジ、ショップ、キッズルーム、給湯ルーム、カップ麺や飲み物の自販機、下の階にはミニサロンなど船内施設は充実してます。出航後浦賀水道辺りで富士山が望めました。途中伊豆諸島の大島が遠くに見えたり、八丈島がかすかに見えたりであとは大海原(おおうなばら)です。夜が明けて島影が見え始めたのが、聟島(むこじま)列島です。東京から1000kmの父島二見港に24時間で到着。下船時には靴底の消毒(?)の為にマットの上を踏んで上陸です。

現地の受け入れペンションの方と会い荷物のみ預けて昼食後は半日島内バス観光に出発。その前に名物料理の島寿司(醤油やお酒で漬け込んだ島魚(しまさかな)のサワラを、山葵(わさび)ではなく洋からしで食べます)で腹ごしらえ。このお店では郷土料理の亀の煮卵もいただきました。

集合時間の合間に現地の人が履いてる“ぎょさん”(ビーチサンダル)も早速購入。
島のいたるところで咲いていた1日花のテリハハマボウ(小笠原固有種)。
半日観光は12名乗りのミニバスです。三日月山展望台、宮之浦海岸、長崎展望台、旭平展望台、どこも展望箇所は見晴らしが良く兄島や到着した二見港など、ボニンブルーの海が眼下に広がっていました。亜熱帯農業センターを見学して宿のある扇浦海岸に到着。

  3日目は千尋岩(愛称:ハートロック)へのトレッキングツアーに参加しました。入山前には靴底の消毒とチリやごみを払って出発。小笠原固有種の植物が多く、森林生態系保護地域のためです。全行程は約9kmの登山。高低差は300m弱ですが、登ったり、少し下ったり、途中戦時中の遺跡(発電所跡)や当時の軍用車両が土に埋もれたりした場所を過下します。ハートロックの頂上は見晴らし抜群です。50km離れた母島が見えました。
ハートロックは断崖絶壁の赤い岩肌の山ですが、海上からでないとハート型は確認できません。(最終日の半日クルーズで赤い岩肌のハートロックを確認できました♥)
帰路は旧村民の居住跡や亜熱帯のガジュマルの森でのジャングル体験で楽しく遊びながらの下山しました。

 
4日目はフリータイムで、絶景の景勝地中山峠方面へ、村営バスを利用し終点まで行きました。このバス停は東京都最南端のバス停。島での唯一の公共交通機関の村営バスは1日乗車券が500円です。乗車時に購入できます。
中山峠展望台まではおよそ60分の登り道。途中の景色が良く写真を撮りながらの登山。
ここからは翌日行く南島が近くに望めました。クジラの親子が潮を吹くのを3~4回見る事ができました!!小港海岸から村営バスで小笠原海洋センターまで行きウミガメに会いました。その後父島で唯一の大神山神社に参拝。小高い場所にあり停泊中の「おがさわら丸」 「ははじま丸」など港の様子が見てとれました。

 5日目は小笠原の最終日。午前中はクル-ズ半日観光です。ホエールウォッチングとドルフィンスイムと南島上陸ツア-。南島は桟橋などなく尖った岩に飛び移る感じで船から降ります。自然保護がされておりとても美しい可愛い島でした。(1日の上陸人数も制限され、11月上旬から2月上旬は自然環境の回復保全のため上陸不可)南島の周りはザトウクジラの親子が子育てしている時期で、間近にホエールウォッチングができました。バンドウイルカもクル-ズ船上から見れました。

兄島近くの湾内で停泊し、箱メガネで海の中を覗いたり、熱帯魚にパンの耳をあげたりで、充実した半日クル-ズでした。15時に父島二見港を出港です。
お世話になったペンションのご夫妻も港に来られてました。島民総出の見送りです。
でも圧巻は“おがさわら丸”が港から離れていく時です。大小のクルーズ船が伴走して最後にはそれぞれの船上からさよならダイブを見せてくれます!!!
ありがとう!父島また来るね~!!と叫んでました。
行きは好いよいでしたが、帰り便は揺れました。“船体が動揺しております”とインフォメーションの画面には東京湾の入り口近くまで、出てました。(揺れてました(-_-;))

今回は天候にも恵まれ、父島を満喫できました。東京から1000km24時間はとても遠かったです。前後の船中泊を含めて6日間でした。現地の滞在3日間はあっという間でしたが、毎日が感動体験でした。次回は母島にも行きたいね・・・と呟きながら帰って来ました♪♪♪  小笠原諸島の父島とっても癒されました♥ 
皆さまも新型コロナウィルスが収束したら、是非小笠原にもお出かけください. (中国四国支部  舩倉 淑子