お墓参りに長野に行ってきました。リンゴの花はもう終わっていました。

GWが過ぎて、野尻湖には観光客は全くいませんでした。冬のナウマンゾウの発掘で知られるこの湖の水位は、春になると雪解け水が流れ込んで上がるのですが、今年は水位が低く、大型観光船は就航していません。

小さな船で渡った弁天島から眺める左・黒姫山、右・妙高山にはまだ雪が残っていました。

野尻湖は水深38.5mの火山性の堰止湖で、複雑な形をしており芙蓉湖とも呼ばれます。岸の一角には、その昔、軽井沢が俗化した為移って来た「異人屋敷」と呼ばれたエリアがあり、今も夏には多くの外国人の家族がのんびりとヨットを楽しんでいます。以前は冬に湖面が完全凍結したので、穴をあけて釣っていたワカサギも、今では専用のつり船で楽しむのだそうです。

野尻湖から、“農免道路”を通って、飯山市に向かう途中の高台からみえた妙高山。手前の田んぼは代掻きの準備が進んでいました。

文部省唱歌「朧月夜」はここが舞台です。飯山市立飯山東小学校のある高台からは広大な菜の花畑と、眼下に千曲川の緩やかな流れが望めます。遠方に見えるのは北信五岳のひとつ、斑尾山です。u-tubeの朧月夜の背景はまさにこの景色です。GWの頃は恒例の菜の花祭り。5月4日には朧月夜コンサートが開かれて、全国から老若男女のコーラスグループが訪れて気持ちよさそうに歌います。作詞した高野達之の生家は千曲川対岸の右手前奥、また、作曲家として誰もが知る中山晋平の生まれた中野市は川のちょっと上流で左の奥にあたります。

長野県上田市から草津温泉を経由して群馬県沼田市に至る日本ロマンチック街道。上田から登って真田一族の知行地を抜けて鳥居峠、それから下って万座加沢口に向かうところで、万座加沢口の橋が通行止めの表示があったため、パノラマラインを迂回したところ橋の上から見えた見事な新緑の谷です。

ロマンチック街道沿いの嬬恋村は高原野菜の産地、早くもキャベツの苗が育って、今から70日ほどで収穫になるそうです。

(行程:東京➡軽井沢 ➡野尻湖➡飯山市菜の花公園➡戸倉上山田温泉➡日本ロマンチック街道➡鳥居峠➡パノラマライン➡草津温泉➡東京)