会員だより:半生を振り返って(北関東 富澤 紀夫)
 昭和20年の終戦以降、荒廃した世の中も驚異的な復興を遂げ、全てが落ち着き始めた昭和34年、縁あって(財)日本交通公社へ入社しました。
 東京生まれとはいえ、疎開のため田舎育ちの小生には、都会での生活は一種の憧れでした。東京京橋案内所(当時)を皮切りに2度の出向を含め、10個所での勤務を経験し、平成8年3月、37年間在席したJTBを退職いたしました。その間、国内は47都道府県を、海外も16の地域と国を訪れ、各地の文化・習慣等に直接触れられたことは生涯の宝物になったと自負しています。
 退職後は、義兄の運営する社会福祉法人の特別養護老人ホームの事務局を15年間にわたり手伝う中で、新設の介護保険、超高齢化社会の現実と問題点に接し、自分自身の老後の生活設計に大いに参考になりました。
 当倶楽部は、15年前、当時の大原支部長の勧めにより「さきたま倶楽部」より独立し、会員数も倍増の50名を越える規模に発展し、年間数回のレク活動を実施しています。未だコロナ禍とはいえ、可能な限り各活動に参加し、旧仲間との懇親を継続し、余生を楽しみたいと懇願する昨今です。