会員だより:書に親しんで (湘南 東郷 栄子)

 JTB入社は昭和39 年、東京オリンピックの年で、以来、主に海外旅行に携わり、ひたすら「ルック」の販売に努めました。学生時代から書道に慣れ親しみましたが、在職中は筆を持つ時間的余裕がなく、退職後の楽しみにしておりました。いよいよ退職を迎えて再開し、生涯の趣味としてもう30年になります。
 書道教室は「書は楷書に始まり楷書に終わる」という理念の「泰書会」です。日本橋にあり、お稽古後の三越でのショッピングも楽しみの一つです。
 書には楷書、行書、草書、隷書、篆書の5体がありますが、まずは楷書がキッチリ書けるよう厳しい指導を受けています。書いている時の集中力と緊張感は書道の魅力でしょう。
 発表の場は、毎年1回上野の森美術館での展覧会です。楷書作品が圧倒的に多く、他に類を見ないものです。私は第1回展より今年の第28回展まで連続で出品しており、一番の多字数は王羲之、李白等の詩で840字でした。書の出品作品は大変根気の要る制作ですが、書き上げた時の達成感は格別です。気力、体力、財力?が続く限り頑張りたいと思います。