私の健康法 (武蔵野 勝岡 只)

 よわい80代最後の年の今。
 現在の健康状態(それなりに良好)には、クラシック音楽鑑賞が大いに寄与しています。
 クラシック音楽との最初の出会いは、入社翌年にN響の年末の第九を初めて聴いた(昨年まで69間継続鑑賞)1954年で、今年70年になります。
 鑑賞の頻度が爆発的に増えたのは、渡邊正大先輩からアマチュアオーケストラ(アマオケ)の演奏会に誘われた2015年からで、公演後、アンケート用紙に記入して提出すると、次回の公演の案内や招待の葉書が送られて来るのです。初回または随時有料の場合の他、カンパ制などもありますが、ほとんどが無料です。
 それと、会場で配られる他のアマオケの公演予告のチラシで公演情報が芋づる式に増え、手許の記録によると、聴いた管弦楽団数は117、公演回数は昨年末までで365回となり、同期間中の歌劇を含むプロ公演の鑑賞回数212を大きく上回っています。
 ただ、コロナ禍の関係で私宛の公演通知が激減している反面、今年の2月は異例の13公演(プロ12アマ1)の鑑賞となり、月単位では過去最高を記録しました。
 様々な会場で行われるので、北は川口・浦和・所沢、西は昭島・八王子、南は蒲田・川崎、東は葛飾・墨田・江東の各区まで、交通費はかなり嵩(かさ)みますが、止や められないのが本音です。
 駅構内や劇場ではエレベーターは使用厳禁、エスカレーターは階段が併置されている場合、使用しないことを大原則としています。
 一例として、50回以上利用している池袋の芸術劇場では、上りは一部エスカレーターの利用となりますが、終演後は非常階段も併用して、最上階から234段の階段を手摺りに頼らず降りています。
 以上のことで、雑音から隔離された空間で音楽を楽しむ心の安らぎと、階段利用による足の鍛練の副次的効果をも実感しています。
 足の鍛練も、現役時代の「からまつ会」の山行、51年目となるエレベーターのない団地の5階の住まいと、20数年間続けている朝のテレビ体操の賜物です。
 転倒は禁物で、心しています。
 その他の健康法としては、湯旅・山旅・歴史旅も続けたいと考えています。