師走の6日、小雨降る寒さの中、他倶楽部2名を含む14名が東急世田谷線宮の坂駅に集合。「古代から幕末へと世田谷の歴史を巡ります」とガイド解説の野萩勝利さんの名調子がイヤホンから流れます。
 駅近くの世田谷八幡宮の境内には、源義家が戦地からの帰途に士卒に奉祝相撲を取らせたと言われる立派な土俵があります。
 八幡宮、豪徳寺、城址公園等この辺り一帯は世田谷の領主であった吉良家の世田谷城の一部であり、加えて、貝塚や古墳が発見されており、石器時代に人々が住んでいた形跡があります。
 豪徳寺は井伊直孝(3代藩主)と猫の逸話から生まれた招き猫が有名ですが、訪れた時は井伊家の墓所周辺一面に紅葉が散り、まるで絨毯を敷き詰めたようでした。
 紅葉を愛でながら烏山川緑道に沿って歩き、最後は幕末に活躍した吉田松陰を祀った松陰神社へ。ここも銀杏の黄葉が見事でした。
 そして、お待ちかねのランチは地元で人気の隠れ家風ビストロで南欧料理を楽しみました。口当たりの良いワインに疲れもすっ飛び、解散となる頃には雨もすっかり上がっていました。             (富澤 記)

豪徳寺にて