ご存じのとおり、石鎚山は信仰の山です。
役行者(えんのぎょうじゃ)の開山により今年で1336年、霊山として存在しています。
標高1982メートル、中央構造線上にあり、西日本一の高さを誇っています。

2021年10月1日(金)

土小屋にある「国民宿舎石鎚」で宿泊。
重く掛っていた雲が東に流れ去り、瀬戸内海の灯、瓶ヶ森山容の夕景を眼前に眺めながら、越後の大吟醸酒で、萬代・嶋村さんと至福のひとときを過ごす。  


(朝焼けの瓶ヶ森)

登山の主たるコースは2ルートあり、伊予西条方面からロープウエイを利用して頂上を目指す場合、頂上まで片道約3時間(3.6 km)、土小屋からは2時間30分(4.6 km)の道のりが一般的です。            昔は鎖場の登坂が必要でしたが、現在は迂回ルートが完備され、必ずしも鎖場を利用しなくても可能となりました。

10月2日(土)

私たちは台風一過という絶好の環境に恵まれ、6時45分宿舎を出発、二の鎖前の休憩所を経て、9時ごろ頂上社に到着しました。気温12℃、微風、雲一つ無く、剣山まで展望できる恩恵に恵まれました。

紅葉も既に始まっており、弥山から天狗岳の雄大な景色をご覧下さい。

ところで、「石鎚山の先達」システムをご存じでしょうか?

一定の登山経験がある場合、先達として石鎚神社に登録が出来ます。私は過去にも登山歴があり、2014年に登録を申請、相棒と共に御山開きの7月1日を目処に山拝を始めました。先達には階級があり、副頭取から始まり元老大顧問まで17階級、14年間ほどは毎年昇進、上級になると1~3年おきに昇級出来るという制度です。なんと、最高位までに最短で23年の歳月が必要です。

私は現在「副監長」、最高位まであと16回の参拝が条件となります。とても完達までは無理かと思いますが、そこはよく考えたもので、引き継ぎ制度というものがあり、登山の経験もある長男に受け継いでもらえたなら到達可能かも知れません。ちなみに神前参拝の作法は、「二拝・二拍手 祈願 二拍手・二拝」です。ともかく身体と相談しながら、毎年頂上を目標に過ごしてゆきたいと思っています。

コロナで傷ついたJTB、いつか不死鳥のように復活されることを祈願しつつ・・・・・・
徳弘 泰雄