歌舞伎座公演鑑賞を８月16日に実施しました。前日まで台風７号の影響が心配でしたが、当日は天気も回復し、32名が参加しました。
リピータも多く、ご夫婦や家族連れが12名参加され、和やかな雰囲気でした。
演目は松本幸四郎主演の「新門辰五郎」と舞踊「団子売り」です。
「新門辰五郎」は江戸町火消し、浅草十番「を組」の頭で将軍家茂の供として上洛、祇園の火事を消したことから評判を高めます。それまで京を守っていた会津方はこれを妬み、溝は深まりますが……最後は松本幸四郎の辰五郎と中村勘九郎の会津の小鉄との味わい深い話し合いで決着します。幕末の京都を舞台に男気溢れる辰五郎の苦悩を描く群像劇で、男同士の会話の応酬や祇園の火事によって江戸町火消しの本性に目覚める辰五郎の様子など見応えがありました。
「団子売り」は坂東巳之助と中村児太郎の息の合った団子売りの姿を舞踏化した軽快な踊りでした。
猛烈な残暑の中、華やかな歌舞伎の舞台を楽しみました。
（森 記）